
マーケティングコンサルの代わりは?本当に必要な2つの価値とその代替手段
「コンサルに頼んだのに、期待した成果が出なかった」「毎月の報告書はもらうけど、結局何をすればいいか分からない」——こんな経験から「代わり」を探していませんか?
この記事でわかること
そもそも「マーケティングコンサル」の範囲が広すぎる問題
月30万円のCMOが実際に提供していた「本質的な2つの価値」
ChatGPTで進められる仕事と、人に残す判断
AI・自社・外部支援の役割と費用を比べる方法
「マーケティングコンサルの代わり」を探している人は、2種類いると思っている。コンサルに失望した人か、費用に見合う価値を感じられなかった人。
私は外部CMOとして、月30万円の契約で戦略立案から実行支援まで関わってきました。ただし、同じ「コンサル」という名前でも、契約に含まれる仕事は違います。金額だけでなく、何を頼み、何が自社に残るかを比べます。
この記事では、コンサルの本当の価値は何かを分解し、その代替手段を正直に評価する。提供していた側だからこそ書ける内容。
そもそも「マーケティングコンサル」の範囲が広すぎる

図の月30万円÷25時間は説明用の仮定で、実測工数ではありません。料金と担当範囲をそろえて比較するための例です。
マーケティングコンサルとは、企業のマーケティング活動を専門家が支援するサービスです。ただし「コンサル」と一口に言っても、中身は全く違う。
支援の種類 | 依頼する仕事 | 契約前に確かめること |
|---|---|---|
SNS運用代行 | 投稿の企画・制作・運用 | 方針設計、投稿本数、返信対応を含むか |
Web広告運用 | 配信設計・入稿・分析・改善 | 媒体費、運用料、制作費、ターゲット検討の範囲 |
SEO支援 | 調査・記事企画・サイト改善 | 助言だけか、執筆・実装も含むか |
戦略コンサル | 顧客・競合の整理、方針と優先順位 | 調査資料、意思決定、実行計画の担当 |
外部CMO | 方針と実行体制の整備、継続的なレビュー | 稼働時間、現場の実行、承認・引き継ぎの担当 |
投稿作成を頼む契約と、事業の方針を決める契約は別です。マーケティングコンサルの費用相場と選び方の詳細はこちら
⚠ 注意: 「コンサルの代わり」を探す前に、あなたが不満を感じているのは「コンサル全般」ではなく「そのコンサルのタイプ」かもしれない。SNS運用代行に戦略立案を期待していたなら、期待する仕事と契約範囲が合っていなかった可能性があります。代わりを探す前に、まず「何が足りなかったのか」を整理することが先。
「コンサルが使えなかった」と感じたら、戦略・制作・運用のどこまでを契約していたか確認してください。契約していたサービスが上の表のどのタイプだったかを先に確認すると、不満の正体が見えてくる。
月30万円のCMOが提供していた「本質的な2つの価値」

図中の月30万円は、筆者の過去のCMO契約例です。現在のツール料金や、他社の相場を示すものではありません。
コンサルの本質的な価値は、①自社の資料と課題に合わせた戦略の立案と、②地に足のついた実行計画をやり切る伴走の2つです。月30万円は私の過去の契約例であり、相場や他社との同等条件の比較ではありません。
価値①「戦略立案」=経験×業種理解×方向性を決める安心感
コンサルの最大の価値は「この方向で大丈夫」という確信を持たせてくれること。
中小企業の社長は、マーケティングの選択肢が多すぎて決められない。SNSか広告かSEOか。ターゲットを広げるか絞るか。価格を上げるか下げるか。どれも「やった方がいい気がする」けど、どれが正解か分からない。
私がCMOとして提供していたのは、この「迷い」を解消する力。支援経験、業種の資料、マーケティング理論の知見——これらを総合して「あなたの会社は、この方向で、この順番でやるべきです」と言い切る。方向性が決まると、社長は迷わず実行できるようになる。これが月30万円の本質的な対価。
価値②「実行伴走」=PDCAを回し切れるように並走する
戦略書を納品する契約と、その後の実行まで支援する契約があります。
私は違った。週1回のミーティング、Slackで随時相談、施策がうまくいかないときの軌道修正、数字を見ながらの判断——社員のように入り込んで一緒に走る。戦略書ではなく、「回し切る力」を一緒に作るのがCMO型の本当の仕事。
多くの中小企業がPDCAを回し切れない。日々の業務に追われて施策が止まる。3ヶ月前の施策の結果を誰も覚えていない。改善が回らないから成果も出ない。コンサルが「伴走」する最大の価値はここにある。
ポイント
コンサルの価値は「戦略立案」と「実行伴走」の2つ。①と②のどちらを契約範囲に含むかは、依頼先によって異なります。あなたの不満は、②が欠けていたのかもしれない。
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記事を読む「代わり」を探している3つの不満パターン
感じている不満 | 契約・提案で確認すること |
|---|---|
戦略書はあるが実行できない | 実行する担当、使える時間、納品後の支援範囲 |
助言が変わる・抽象的 | 前提と根拠、方針を変えた理由、施策の担当・期限 |
費用に見合うか分からない | 合意した成果指標、改善と実行の担当、追加費用 |
「コンサルの代わり」を検索している人には、だいたい3つのパターンがある。不満の原因が違えば、必要な代替手段も変わる。
不満①「戦略書はもらったが、実行できなかった」
たとえば、コンサルは立派な戦略書を作ってくれた。でも社内に実行する人がいない。結局、戦略書はデスクの引き出しに眠っている。
戦略の納品後、実行を誰が担う契約だったか確認する場面です。戦略を成果へつなげるには、実行と結果の確認が必要です。必要なのは「実行→検証→改善」のサイクルを回す仕組み。
不満②「言うことが毎回変わる/抽象的すぎる」
先月は「SNSに注力しましょう」、今月は「やっぱりSEOが先です」。助言がブレると、現場は混乱する。
方針を選んだ根拠と、変更した理由を確認する場面です。新しい根拠に合わせた変更なのか、前提の説明がない変更なのかを確認してください。方針が変わったことだけで品質は判断できません。
不満③「費用に見合う成果が出ていない」
たとえば、月次レポートの納品だけを含む契約で、「PVが5%増えました」と報告されても、売上に繋がっているか分からない。
報告指標が契約の目標につながるか、改善案と実行を誰が担うか確認します。料金やレポートだけでは、契約の価値は判断できません。
💡 Tip: 不満の原因が分かれば、代替手段も変わる。①が欠けているなら戦略の型が必要。②が欠けているならPDCA管理の仕組みが必要。③なら、成果指標と担当範囲が期待に合っているかを確かめます。
「代わり」を探す前に、自分の不満が①戦略・②実行・③費用対効果のどれなのかを言葉にしておく。原因がズレたまま乗り換えると、別のコンサルでも同じ不満を繰り返す。
コンサルの代わりになる4つの手段|メリデメと運用のコツ
コンサルの代わりになり得る手段は4つ。それぞれメリット・デメリットが違う。自社の状況に合わせて選んでほしい。
代替① 自分で戦略を考え、実行部分だけ代行に頼む
戦略は自分の頭で考え、SNS運用やWeb制作など「手を動かす部分」だけ外注するパターン。
メリット | デメリット |
|---|---|
戦略を考える契約費を分けられる | 戦略を考える力が自分にないと機能しない |
自社のことを一番知っている社長が方向を決められる | 間違った方向に全力で走るリスク |
判断軸が自分に残る | 忙しいとPDCAが止まる |
💡 うまく運用するコツ: 自分で戦略を考えるなら、最低限「誰に売るか(WHO)」「何を伝えるか(WHAT)」「どう届けるか(HOW)」の3つを紙に書き出してから代行に発注する。この3つがないまま「SNS運用お願いします」と頼んでも、代行側も方向性が分からず成果が出ない。WHO WHAT HOWの書き方はこちらの完全ガイドが参考になります。
代替② ChatGPTに相談しながら進める
戦略のブレストや施策のアイデア出しをChatGPTに聞きながら自分で進めるパターン。
メリット | デメリット |
|---|---|
無料プランあり。有料プランは公式料金を確認 | 資料・指示・採用条件をそろえ、出力を確認する必要がある |
24時間いつでも相談できる | 自社や業種の資料が不足すると、一般的な提案になりやすい |
ブレスト・コピー作成には優秀 | メモリは全記録の保存・検証を保証する仕組みではない |
💡 うまく運用するコツ: 「マーケティング戦略を作って」と丸投げしない。「製造業で従業員10名、月商500万の会社のターゲットを3案出して」のように、業種・規模・条件を毎回具体的に入力する。採用した方針と根拠、実行結果は別の記録にも残します。
ChatGPTには、設定・プランなどに応じて過去の会話や保存メモリを参照する機能があり、Projectsでは資料・指示・会話をまとめられます。ただし、施策の全記録が漏れなく保存・検証されるわけではありません。採用した方針、確認した根拠、実行結果を自社の記録として残してください。OpenAIのメモリ説明とProjectsの説明を参照(2026年9月30日確認)。

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記事を読む代替③ フリーランスマーケターにスポットで頼む
特定の課題だけをフリーランスのマーケターに依頼するパターン。LP制作、広告設計、SEO改善など。
メリット | デメリット |
|---|---|
必要な課題に絞って、成果物ごとに見積もれる | 戦略全体のレビューを含むか、契約範囲を確認する |
人によっては高い専門性を持っている | 当たりハズレが大きい。選定が難しい |
スポットの契約なら必要な期間で頼める | 継続契約や結果レビューの対応範囲は相手による |
💡 うまく運用するコツ: 方針が決まっているなら、その方針と依頼範囲を伝えて発注します。方向性そのものに迷う場合は、戦略の整理から相談してください。「SNS集客を改善したい」ではなく「このターゲットに、このメッセージを、Instagramで届けたい。投稿の企画と運用をお願いしたい」まで具体化すると、フリーランス側も動きやすく成果が出やすい。
代替④ AIマーケター(専用ツール)を使う
専用AIツールで戦略案の検討や施策の記録を進めるパターン。制作・運用・確認の対応範囲はサービスごとに確かめます。
メリット | デメリット |
|---|---|
共通のフレームワークで、検討する論点をそろえられる | 組織調整・交渉・承認など、人が担う仕事を決める |
自社の資料と前提を、戦略案の検討に使える | 最終判断は自分でする必要がある |
施策と判断履歴を記録し、次の検討に参照できる | 対面での相談や交渉はできない |
利用料と、人の準備・確認・修正の負担を分けて比較する | ブランドの採用判断と表現の確認者を決める |
私が開発したMyMarketerは、案件の資料、戦略、意思決定、施策の記録をつなぎ、AIと次の仕事を検討するサービスです。型や履歴があっても、出力の根拠を確かめ、採否を決める担当が必要です。
2026年9月30日に確認したMyMarketerの公開料金は、パーソナルが月4,980円、チームが1案件あたり月9,800円(いずれも税抜)です。これはツールの利用料で、AIマーケティングチームの個別構築支援は別に範囲と見積もりを確認します。人のコンサルと同じ品質や成果を保証するものではありません。
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記事を読む4つの代替手段まとめ比較
比較項目 | ①自力+代行 | ②ChatGPT | ③フリーランス | ④AIマーケター |
|---|---|---|---|---|
戦略立案 | 自分次第 | 資料・指示・確認の設計が必要 | 契約する範囲による | 資料とフレームワークで案を整理 |
方向性の一貫性 | 自分次第 | 共通資料と採用条件を残す | 継続レビューを含むか確認 | 方針と変更理由を記録 |
PDCA管理 | 実行・記録・確認を自社で担当 | メモリ・Projectsあり。記録の確認が必要 | 契約範囲と結果レビューを確認 | 施策記録と人のレビュー |
費用 | 代行費と自社の準備・確認時間 | 無料プランあり。有料は公式料金 | 成果物・期間ごとに見積もり | 提供者の利用料・支援費を確認 |
向いている人 | マーケの基礎知識がある社長 | コスト最小で試したい人 | 特定課題を解決したい人 | 戦略+PDCAを仕組み化したい人 |
ポイント
どの手段にもメリデメがある。大事なのは「自社に足りないのは戦略なのか、実行力なのか、それとも両方か」を見極めること。どの方式も、担当範囲と自社に残る仕事を確認します。AI専用ツールなら全業務を任せられる、という比較ではありません。
💡 まず①〜③のどれかを試して「足りない部分」を体感してから④を検討すると、AIマーケターに任せるべき範囲がはっきりする。最初から全部を任せようとせず、欠けている1ピースを埋める発想で選ぶと失敗しにくい。
今のコンサルに不満があるなら、まず「型」で試してみる
いきなり今のコンサルを解約する必要はない。
まずAIマーケターで並行して戦略を作ってみてほしい。同じ資料と目的を使って案を作り、根拠と不足情報を確認する。それを今のコンサルの提案と比較してみる。
方向性が同じでも、根拠・前提・実行体制まで一致しているか確認する
方向性が違うなら、どちらが自社に合っているか検討する材料になる
提案が抽象的で比較できないなら、優先する施策・担当・期限を確認する
判断軸を持ってからコンサルを評価する。これが最も賢いやり方。判断軸がないままコンサルを変えても、また同じ不満を繰り返す可能性がある。
MyMarketerの無料体験で、まず自社の資料から戦略案を整理してみてください。コンサルの代わりになるかどうかは、試してから判断すればいい。
よくある質問
マーケティングコンサルの代わりになるものは?
自社で考えて実行を外注する方法、汎用AI、フリーランス、専用AIツールなどがあります。戦略案の整理と、制作・運用・判断のどの仕事を置き換えたいかで選びます。
ただし自社で判断・調整できない課題があれば、必要な専門性を持つ人へ相談します。必要な専門性、制作・運用の担当、承認者を決めて役割分担してください。
ChatGPTはマーケティングコンサルの代わりになる?
資料整理、仮説づくり、戦略案の比較などには使えます。自社の情報と評価条件を用意し、事実確認と採否を人が担う必要があります。組織調整や取引先との交渉まで含む契約を、そのまま置き換えるものではありません。
使うAIの名前だけで仕事を分けず、入力資料、出力、確認者、前回の判断をどこに残すかで運用を決めてください。
コンサルに不満がある場合、まず何をすべき?
まず不満の原因を特定する。「戦略がない」「実行支援がない」「費用に見合わない」の3パターンがあり、原因によって代替手段が変わる。
いきなり解約せず、AIマーケターで並行して戦略を作り、コンサルの提案と比較するのが安全。判断軸を持ってから評価するのが賢いやり方。
AIツールだけでコンサルと同じ成果は出る?
同じ成果が出るとは言えません。資料、課題、担当範囲、実行体制が違えば、品質も成果も変わります。戦略案を作れたことと、施策を実行して成果が出たことも分けて確認します。
まず一つの課題を選び、AIの出力を人が直す時間と、外部へ相談する範囲を記録してください。利用料の差だけでなく、自社の負担と必要な専門性を含めて判断できます。
まとめ|「代わり」を探す前に、何が足りなかったかを見極める
マーケティングコンサルの代わりを探しているなら、まず「何に不満を感じていたか」を整理してほしい。
この記事では、コンサルの仕事を戦略立案と実行伴走の2つに分けて考えました。
戦略立案: 自社の資料と課題に合わせて、方針と選ぶ根拠を整理する
実行伴走: PDCAを回し切れるように、社長の隣で一緒に走る
自社に不足している仕事を、契約の担当範囲と照らし合わせることが先です。成果は実行の品質、商品、市場などにも左右されます。
AIは戦略案の整理や施策記録の参照を助けます。判断・制作・運用・確認の担当を決めて使い、自社で担えない仕事は外部へ相談してください。
自社の業務をAIに任せる範囲や、構築・引き継ぎを相談したい方は、AIマーケティングチーム構築支援の無料診断へ。ツールの利用と、個別の構築支援は分けて確認できます。
外注を検討中なら、まずマーケティング外注の費用相場と頼み方で相場感を確認しよう。
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著者について

山本至人
200社以上の中小企業マーケティングを支援。WHO-WHAT-HOWフレームワークをAIに組み込んだMyMarketerの開発者。株式会社WHAT代表取締役。東京大学松尾研AI経営修了。法政大学法学部卒業。映像制作事業やDtoCアパレルブランドなど複数の新規事業立ち上げにCMOとして携わる。2023年株式会社WHAT設立。外部CMOサービスにて多くの企業のマーケティング支援を実施。東京大学松尾研AI経営修了。
- 株式会社WHAT 代表取締役
- 東京大学松尾研 AI経営寄付講座 修了
- 複数企業の外部CMOとしてマーケティング支援を実施





