マーケティングを自分でやる方法|外注ゼロで成果を出す実践ガイド
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マーケティングを自分でやる方法|外注ゼロで成果を出す実践ガイド

山本至人
18分で読めます

「マーケティングを自分でやろう」と決めたものの、何から手を付ければいいか分からない。SNSをやるべきか、広告を出すべきか、それともブログを書くべきか——そんな状態ではないだろうか。

この記事でわかること

  • マーケティング=SNSや広告ではない。「売れる仕組み」を作ること

  • 自分でやるための5ステップ(競合調査・チャネル選定の方法も具体的に)

  • 自分でやって失敗する3つのパターンと、その回避法

  • 「自分でやる」と「一人で全部やる」は違う、という話

「自分でやる」と決めた覚悟は正しい。外部CMOとして数十社の中小企業を見てきたが、最終的に強い会社は「自分で考えて、自分で判断できる会社」だった。コンサルに丸投げしている会社は、契約が切れた瞬間に元に戻る。

ただし、「自分でやる」と「一人で全部やる」は違う。ここを間違えると挫折する。この記事では、自分でやるための具体的な方法を出し惜しみなく書く。


まず前提: マーケティング=SNSや広告ではない

マーケティングを自分でやると決めたとき、最初にぶつかる問題がある。そもそも「マーケティング」の範囲が分からない

多くの人が「マーケティング=SNS運用」「マーケティング=Web広告」と思っている。でも実は、SNSも広告もマーケティングの一部にすぎない。

マーケティングとは「売れる仕組みを作ること」。もっと具体的に言うと、「誰に(WHO)」「何を(WHAT)」「どう届けるか(HOW)」を設計し、それを繰り返し改善するプロセス全体のこと。

SNSや広告は、この中の「どう届けるか(HOW)」の一部。WHOとWHATが決まっていないまま広告を出しても、お金が消えるだけ。

つまり、マーケティングを自分でやるなら——

  1. まず戦略を立てる(WHO→WHAT→HOW)

  2. その上で施策を実行する(SNS、広告、SEO等)

  3. 結果を見て改善を回す(PDCA)

この順番を守ることが前提。WHO WHAT HOWフレームワークの詳細はこちらの完全ガイドで体系的に解説しています。「施策の前に戦略」の詳細はこちらの記事で解説しています


自分でやるための5ステップ

マーケティングを自分でやるための5ステップ図解

ステップ1 自社の強みを3つ書き出す

「うちの強みって何だろう?」と考え始めると、意外と出てこない。自分では当たり前だと思っていることが、実はお客さんにとっての決め手だったりする。

一番確実な方法: 既存のお客さんに直接聞く。

「なぜうちを選んでくれたんですか?」「他社と比べてどこが違いましたか?」——この2つの質問をするだけでいい。3〜5人に聞けば、共通する「選ばれる理由」が見えてくる。

電話でもメールでも、次回の打ち合わせのついでに聞くのでも構わない。これが戦略の土台になる。

💡 Tip: 「品質がいい」「対応が早い」は強みではなく、最低条件。「見積もり前に必ず現場を見に来てくれた」「専門用語を使わず分かりやすく説明してくれた」——こういう具体的な声が本当の強み。

ステップ2 競合を3社調べて、自社が勝てる場所を見つける

強みが分かったら、次は競合調査。難しく考えなくていい。自社と同じ地域・同じ業種で、お客さんが比較しそうな会社を3社ピックアップする。

調べること(各社15分、計45分でOK):

調べる項目

見る場所

チェックポイント

何を売りにしているか

公式サイトのトップページ

キャッチコピーと最初の3行を読む

どんなお客さんを狙っているか

事例ページ・お客様の声

掲載されている業種・規模

価格帯

料金ページ・見積もり事例

自社との差

集客方法

SNS・ブログ・広告の有無

どのチャネルに力を入れているか

3社分を並べたら、「競合がやっていないこと」「競合が弱いところ」を探す。そこが自社の勝ち筋になる。

: 競合3社が全部「法人向け大型案件」を狙っているなら、自社は「個人・小規模案件に特化」するだけで差別化できる。

ステップ3 「誰に売るか」を1文で決める(WHO)

ステップ1の強みとステップ2の競合の穴が見えたら、「この強みが一番刺さるのは誰か」を特定する。

年齢や性別ではなく、「どんな場面で、どんな悩みを抱えている人か」で書く。

  • ❌ 「30〜50代の男性経営者」(広すぎて施策に落ちない)

  • ✅ 「設備の老朽化に悩んでいるが、メーカーに相談すると大規模更新を勧められて困っている中小工場のオーナー」(具体的。施策が見える)

1文で書けるくらい具体的になれば合格。WHO設定の詳細はこちら

ステップ4 チャネルを1つだけ選んで始める(HOW)

ここが一番迷うところ。SNS、ブログ、広告、メルマガ、Googleマップ——全部「やった方がいい」に見える。

でも、中小企業のリソースで複数チャネルを同時に回すのは物理的に無理。1つのチャネルで成果が出てから、次に広げる。これがマーケティングの基本中の基本——リソースの選択と集中。

チャネルの選び方(3つの基準):

  1. WHOがいる場所: ステップ3で決めたターゲットが、どこで情報を探すか

  2. 自社が継続できるか: 月に何時間使えるかで制約される

  3. 3ヶ月で効果が見えるか: すぐ反応が取れるチャネルから始める

ターゲットの行動

推奨チャネル

月の時間目安

「近くの○○」で検索する地域客

Googleビジネスプロフィール

月2時間

業界の課題を検索で調べるBtoB担当者

SEO(ブログ記事)

月3-4時間

SNSで情報を集める個人客

Instagram or X(1つだけ)

月3時間

既に接点がある見込み客・既存客

メルマガ or LINE

月2時間

「全部やる」のが最悪。5チャネルに手を出して全部が月2回更新なら、どのチャネルでも存在感はゼロ。1チャネルに全リソースを投下して突き抜けた方が、結果は出る。

ステップ5 月1回、30分だけ数字を見る

PDCAの最小単位。月に30分、以下の3つの数字だけ確認する。

見る数字

確認方法

判断基準

アクセス数(or 閲覧数)

Googleアナリティクス or SNSのインサイト

先月と比べて増えたか減ったか

問い合わせ数

メール・電話・フォームの件数

月何件来ているか

「どこで知ったか」

新規のお客さんに聞く

自分のチャネルが効いているか

この3つだけでいい。細かいCTRやCVRは後でいい。まずは「増えているか、減っているか」だけ把握する。

ポイント

5ステップの所要時間は、初回で合計3-4時間。月の運用は5-8時間。外注費ゼロ。このステップ通りにやれば、マーケの知識がなくても「売れる仕組み」の骨格は作れる。


自分でやって失敗する3つのパターン

パターン1「あれもこれもやって、全部中途半端」

Instagram、X、TikTok、ブログ、メルマガ——全部やろうとして、どれも週1回の更新がやっと。結果、どのチャネルでも反応はゼロ。

マーケティングの基本は選択と集中。限られたリソース(時間・お金・人)を、最も効果が出るチャネル1つに集中する。全チャネルに均等に分散させるのは、一番成果が出ないやり方。

私がCMOとして入った会社で最初にやることの一つが「やらないことを決める」。5つのチャネルに手を出していた会社に「3つ止めて、1つに集中しましょう」と提案すると、大体3ヶ月で目に見える成果が出る。「何をやるか」より「何をやらないか」を決めることの方が難しい。でもそこが勝負の分かれ目。

パターン2「正解が分からなくて、途中で手が止まる」

「このターゲットで本当に合ってるのかな…」「このSNS投稿、方向性は正しいのかな…」。こうした迷いが積もると、手が止まる。2週間更新が空き、3週間空き、気づけば1ヶ月放置。

これは「型」がないことが原因。WHO→WHAT→HOWを順番に埋めていけば方向性は定まるが、自分一人で型を埋めていると「本当にこれでいいのか」という不安が消えない

正直に言えば、ここが「自分でやる」の最大のハードル。知識の問題ではなく、確信の問題。確信が持てないと実行に移せない。

💡 回避法: 最初の戦略だけは第三者に壁打ちするのが効果的。コンサルに頼む必要はないが、誰かに「この方向性、どう思う?」と聞ける相手がいると迷いが減る。AI戦略ツールを使えば、型に沿って30分で方向性を確認できる。確信を持ってからスタートすれば、途中で手が止まるリスクは大幅に減る。

パターン3「忙しくてPDCAが回らない」

これが最も多い失敗。戦略も作った、施策も始めた。でも日々の業務に追われて振り返りができない。「先月のブログ記事、何PVだったっけ?」——覚えていない。改善が回らないから、同じやり方を繰り返す。同じやり方を繰り返すから、成果も変わらない。

PDCAが止まる原因は「意志の弱さ」ではなく「仕組みがないこと」。人間は忙しくなると、緊急度が低い作業(=マーケの振り返り)を後回しにする。これは誰でもそう。

仕組みで解決する方法:

  • Googleカレンダーに「毎月1日 9:00-9:30 マーケ振り返り」を入れる

  • 見る数字を3つだけに絞る(ステップ5参照)

  • 施策の記録を1箇所にまとめる(スプレッドシートでもNotionでもいい)

ただ、これでも続けられない人は多い。施策の記録・検証・改善案をAIが自動でやってくれる仕組みがあれば、社長は月30分の判断だけで済む。MyMarketerのPDCA管理機能は、まさにこの「回し切れない問題」を仕組みで解決するために作った。

⚠ 注意: 3パターンに共通するのは「マーケティングの実行は、始めることより続けることの方が100倍難しい」ということ。始めるのは覚悟だけでできるが、続けるには仕組みが必要。


「自分でやる」と「一人で全部やる」は違う

自分でやるべき部分と任せていい部分の図解

ここまで読んで、「5ステップは分かった。でもこれを全部一人でやるのは大変そう」と感じたかもしれない。

その感覚は正しい。

「自分でやる」の本質は、自分で考えて自分で判断すること。手を動かす全てを自分でやる必要はない。

自分でやるべき部分

任せていい部分

ターゲット(WHO)の決定

SNS投稿の作成

メッセージ(WHAT)の設計

広告の入稿作業

チャネル(HOW)の選択

ブログ記事の下書き

施策の優先順位判断

データの整理・レポート

PDCAの方向性判断

数字の集計・可視化

左列が「考える仕事」、右列が「動く仕事」。考える仕事は自分でやる。動く仕事はAIや代行に任せていい。

私がCMOとして見てきた強い会社は、全部この形。社長が方向を決め、実行の一部はスタッフや外注やAIに任せる。方向を決める力が社長に残っているから、何が起きても対応できる。

MyMarketerは、この「考える仕事」をAIと一緒にやるためのツール。型に沿って情報を入力するだけで、WHO→WHAT→HOWの戦略が30分で完成する。さらに、PDCAの記録・検証・改善提案を自動で管理する。

自分で判断する力は保ちつつ、型とPDCA管理をAIに任せる。これが「自分でやる×AIサポート」の組み合わせ。外注と違って、戦略が自分の中に残る。ツールを解約しても、身についた判断力は消えない。


よくある質問

マーケティングの知識がなくても自分でできる?

できる。ただし「マーケティング=SNSや広告」と思っていると失敗する。マーケティングは「売れる仕組みを作ること」。戦略(誰に・何を・どう)を先に作り、その上で施策を実行する順番を守れば、知識ゼロでも成果は出せる。

知識を勉強してから始めようとすると、永遠に始まらない。まずは5ステップに沿って手を動かしながら学ぶ方が早い。

自分でやる場合、最初に何をすべき?

既存のお客さんに「なぜうちを選んだか?」と聞くこと。これが自社の強みを確認する最速の方法。自分では当たり前だと思っていたことが、実はお客さんにとっての決め手だったケースは多い。

3〜5人に聞けば十分。電話でもメールでも、次の打ち合わせのついでに聞くのでも構わない。

自分でやるのと外注、どちらがいい?

理想は「戦略は自分で考え、実行の一部を外注する」形。自分で方向性を決められれば、外注先への指示も的確になり、成果報告の良し悪しも判断できる。

戦略の部分を丸投げすると、コンサル依存から抜け出せなくなる。コンサルの代わりを探している方はこちらも参照

自分でやって成果が出るまでどれくらいかかる?

一般的に3〜6ヶ月。1ヶ月で判断しないこと。

時期

状態

1ヶ月目

戦略設計+最初の施策実行。まだ数字は動かない

2-3ヶ月目

施策の効果が少しずつ見え始める

6ヶ月目

PDCAが回り始め、成果が安定

焦って1ヶ月でチャネルを変えると、どのチャネルも評価できないまま終わる。


まとめ|自分でやる。ただし、一人でやる必要はない

マーケティングを自分でやると決めたあなたに、最後に伝えたいことは3つ。

  1. マーケティング=SNSや広告ではない。「売れる仕組み」を作ること。戦略が先、施策は後

  2. 選択と集中。チャネルは1つに絞る。全部やると全部中途半端になる

  3. 「自分でやる」と「一人で全部やる」は違う。考える仕事は自分で。動く仕事はAIや外注に任せていい

自分で戦略を作り、自分で判断できるようになれば、どんな状況でも対応できる経営者になれる。コンサルに依存しない、外注先が変わっても困らない、その力は一生モノ。

「自分で戦略を作るのが難しい」「本当にこの方向で合っているか確信が持てない」と感じたら、MyMarketerの無料体験で型に沿って30分で戦略を作ってみてください。自分で判断するための「地図」が手に入る。その後の実行は、自分のペースで進めればいい。

やっぱり一部は外注したいと感じたら、マーケティング外注の費用相場と失敗しない頼み方で選び方を確認しよう。


参考文献

  • 中小企業庁「中小企業白書 2024年版」— 中小企業のマーケティング実態

  • Byron Sharp『How Brands Grow』(2010年, Oxford University Press) — マーケティングの選択と集中(Double Jeopardy Law)


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  • 中小企業庁「中小企業白書 2024年版」— 中小企業のマーケティング実態

  • Byron Sharp『How Brands Grow』(2010年, Oxford University Press) — マーケティングの選択と集中

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著者について

山本至人

山本至人

200社以上の中小企業マーケティングを支援。WHO-WHAT-HOWフレームワークをAIに組み込んだMyMarketerの開発者。株式会社WHAT代表取締役。東京大学松尾研AI経営修了。

法政大学法学部卒業。映像制作事業やDtoCアパレルブランドなど複数の新規事業立ち上げにCMOとして携わる。2023年株式会社WHAT設立。外部CMOサービスにて多くの企業のマーケティング支援を実施。東京大学松尾研AI経営修了。

  • 株式会社WHAT 代表取締役
  • 東京大学松尾研 AI経営寄付講座 修了
  • 複数企業の外部CMOとしてマーケティング支援を実施

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