AIでLPの構成から実装まで進める方法|制作例と工程ごとの確認点
AIでLPの見た目を作れた。でも、文章の順番はこれでよいのか。ボタンを押したら動くのか。自分で直せるページになっているのか。
LP制作では、構成と文章、デザインの見本、実装したWebページを分けて確認すると、次に何を直すかがわかりやすくなります。この記事では、依頼前の準備から公開前の確認までを、既存の制作例とともに説明します。
例に使うのは、爆速LPで公開している香水ブランド「YOHA」の自主制作です。架空ブランドの制作デモで、顧客の売上や問い合わせを改善した実績ではありません。後半で紹介する無料Skillセットだけで制作した、と示すものでもありません。
LP制作を頼む前にそろえる情報
商品、届けたい相手、LPでしてほしい行動、使用できる素材を伝えます。「おしゃれに作って」だけで始めるより、何を説明するページかを先にそろえましょう。
| 入力項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 商品・サービス | 何を提供し、何が対象外か |
| 読者 | どんな場面で、このページを見る人か |
| ページの目的 | 購入、予約、問い合わせなど |
| 流入元 | 広告、検索、SNSなど。未定なら未定 |
| 条件と根拠 | 料金、提供範囲、実績、その確認元 |
| 素材 | 使用できる写真、ロゴ、原稿、制作例 |
| 参考 | 参考URLや画像の、どこを取り入れたいか |
| 依頼する範囲 | 構成だけ、実装まで、公開作業も含むか |
価格や実績が決まっていなければ、空欄を架空の情報で埋めないように伝えます。参考サイトの写真やロゴも、自分のページで使ってよい素材とは限りません。
届けたい相手や訴求がまだ決まっていない場合は、AIでマーケティング戦略を考える手順から整理できます。制作中に商品条件まで変わると、コピーも構成も見直すことになるためです。
読者が知りたい順番で、構成と文章を整える
読者が知りたいことに答え、次の行動を判断できる順番になっているかを確認します。定番のセクションをすべて入れる必要はありません。
見出しだけ読んで、話がつながるか
誰の何を助ける商品か、どんな内容か、条件は何か、申し込むと何が起きるか。見出しだけで大筋が伝わるかを見ます。
たとえば相談サービスなのに、サービスの内容より先に長い会社紹介が続けば、読者は自分が相談してよいのか判断しづらくなります。一方、提供者の資格や経験が選択に関わるサービスなら、先にそれを説明する理由があります。
構成は商品と読者に合わせて選ぶものです。
主張と、その根拠が近くにあるか
「手間を減らせます」と書いたなら、どの作業をどこまで支援するのかを説明します。効果の数値を掲載するなら、対象、期間、測り方を確認します。数字がなければ、提供範囲や実物で説明できます。
自主制作の見本も役立ちますが、顧客の導入事例と同じ意味ではありません。何を見せるための例なのかを添えておきましょう。
ボタンの先が想像できるか
「詳しくはこちら」だけでは、資料が開くのか、相談フォームへ進むのかがわかりません。「料金と対応範囲を見る」「相談内容を送る」のように、遷移先と文言を合わせます。
申し込みのつもりで押したボタンが別サービスの登録につながる、といった食い違いも、この段階で確認します。
デザイン見本と実装したページを見比べる
画像の見本では配置や雰囲気を確認できます。実装したページでは、画面幅による変化、文章の折り返し、リンクやフォームの操作も確認します。
この比較ページには、画像の見本と実装ページが並んでいます。ページ上でも、画像の文字と実装の書体・改行には違いがあり、デモの申込・購入・予約は送信されないと説明しています。
見比べるときは、次の項目を一つずつ確認してください。
| 見る場所 | 見本で確認すること | 実装で確認すること |
|---|---|---|
| 冒頭 | 何の商品か、何を伝えたいか | 文字が読めるか、狭い画面で欠けないか |
| 本文 | 読む順番、見出しと説明のまとまり | 改行、余白、長文の読みやすさ |
| 写真 | 商品の伝わり方、構図 | 画像が欠けないか、必要な説明があるか |
| ボタン | 見つけやすさ、文言 | 押した先、操作できる範囲 |
| ページ全体 | 雰囲気と情報の一貫性 | スマートフォンとPCでの表示・操作 |
これは制作物を確認するための観点です。YOHAの過去の入力文、作業時間、修正履歴を再現した説明ではありません。
YOHAの冒頭で、見た目と情報の一致を確かめる

図:公開されているデザイン見本の原画像。架空ブランドの制作デモです。

図:公開実装を幅390pxで撮影(2026年9月25日)。見本とは表示条件が異なります。
比較ページの画像側で、冒頭の下部にある「YOHA 01」の商品欄を見てください。容量・税込価格が示され、そのすぐ下に「この香りをまとう」というボタンの形が置かれています。実装側にも、同じ商品名・容量・価格・ボタン文言があります。
ここでは、色や配置だけでなく、購入判断に関わる情報が実装にも引き継がれているかを確認できます。実装の文字情報を照合した限り、この商品欄の説明は一致しています。これは表記の一致であり、全画面幅での見た目や購入動作まで確認済みという意味ではありません。
| 確認する箇所 | 今回確認したこと | 自分のLPでの判断 |
|---|---|---|
| 冒頭下部の商品欄 | 見本と実装に商品名・容量・税込価格がある | 雰囲気だけを再現して商品条件を落とさず、確定した原稿と照合する |
| 商品欄のボタン | 画像ではボタンの形、実装では同じ文言のボタン要素がある | 見た目が一致しても、遷移先や送信が正しいかは別に操作して確かめる |
| ページ内の購入案内 | 実装には実際の購入・決済を行わない旨の説明がある | 制作デモの案内を、そのまま本番の申込機能と扱わない |
この制作例の価格や香調は架空商品の設定です。自分のLPで商品条件を変更するときは、画像だけを修正せず、確定原稿、商品欄、FAQ、申込先の説明まで一致させます。YOHAの過去の修正工程を説明しているのではなく、公開中の見本と実装を確認する読み方です。
修正依頼は、場所と問題を具体的にする
「もっとよくして」では、どこが気になっているのか伝わりません。次のように、場所と目的を指定すると確認しやすくなります。
冒頭の説明文がスマートフォンでは長く見えます。商品の説明と申込条件は残し、重複する表現を短くしてください。修正後に、見出しとボタンが読みやすいか確認してください。
これは修正を依頼するときの例文です。実際の制作履歴ではありません。文章を短くする場合も、条件や注意事項を勝手に削らないように指定します。
次の工程へ渡すものをそろえる
工程を進めるときは、何を確認したかが次の担当にもわかる形で渡します。以下は制作を依頼するときの確認表です。特定のファイル名が自動で生成されるという約束ではありません。
| 工程 | 確認する成果物 | 次へ渡す条件 |
|---|---|---|
| 構成と文章 | 見出し・本文・CTAの全文、料金や実績の根拠 | 見出しだけなら本文と条件の整理を依頼し、内容を確認してから見本制作へ |
| デザイン見本 | 採用する見本、確定原稿、使用可能な素材 | 画像内でコピーを変えた場合は原稿にも反映してから実装へ |
| 実装 | 編集できるファイルと表示方法、リンクやフォームの設定 | 見た目に加え操作を確認。未接続のボタンは公開前に接続先を決める |
たとえば、見本の確認後に価格を変更したなら、先に確定原稿を直します。その変更を見本と実装にも伝え、古い価格が残っていないか確認します。完成画像が届いただけなら、まだ実装まで完了したとは扱いません。
無料LP制作Skillの受け取り方と使い方
MyMarketerの無料LP制作Skillセットは、構成、デザイン、実装を担当する3つのSkillで構成されています。役割は次のとおりです。
| Skill | 担当する工程 |
|---|---|
| lp-outline | 構成と文章を整理する |
| lp-build | 制作を進行し、デザイン見本や素材を用意する |
| build-conversion-lp | 見本をもとにHTML/CSSを実装し、表示を確認する |
ここで説明しているのは配布資料「2026.09.19-r3」の内容です。受け取った版が異なる場合は、同梱READMEの案内を確認してください。
LINEで「XのLPスキル」と送り、案内に沿って2問に回答すると専用リンクが届きます。PCでZIPを展開し、ローカルファイルを読み書きできるAIエージェントで、そのフォルダを開きます。3つのSkillは、同じフォルダにまとめたまま使います。
最初の依頼は、次の形で自分の情報に書き換えられます。
skills/lp-build/SKILL.md を読み、同梱の lp-outline と
build-conversion-lp と連携してLPを作ってください。
商品・サービス:
届けたい相手:
LPの目的:
流入元:未定なら未定
参考にしたい見た目:
使える文章・写真・ロゴ・実績:
任せたい範囲:構成から実装・表示確認まで
不足している情報は、最初にまとめて質問してください。
確認できない料金や実績は作らず、未確認として残してください。
構成だけを作りたい場合や、完成見本から実装したい場合は、その範囲を伝えます。別の版や別のLP用Skillを途中で混ぜるときは、進行中の構成や成果物を上書きしないようにしてください。
Skillが無料でも、制作に必要な機能は環境ごとに違う
Skillファイルの料金と、AIサービス、画像生成、公開先の料金は別です。ローカルファイルの読み書きに加え、作業に応じて画像生成やブラウザ確認の機能が必要になります。
どの環境でも自動でインストールできる、同じ結果になる、という保証ではありません。使いたい環境で必要な機能が利用できるかを確認します。スマートフォンでSkillを受け取った場合は、専用リンクを自分のPCへ送って進めてください。
公開前に確認する情報・表示・動作
見た目に加えて、商品条件、素材、リンク、フォームの送信先を確認します。制作を依頼したことと、外部へ公開してよいことは分けて伝えてください。
- 情報:料金、対象者、提供範囲、実績は正しいか。
- 素材:写真、ロゴ、文章を掲載する権利や許可があるか。
- 表示:スマートフォンとPCで文字やボタンが使いやすいか。
- 動作:リンクやフォームが意図した場所につながるか。
- 運用:問い合わせを誰が受け取り、内容をどう管理するか。
操作デモのボタンは、本番の申込フォームにはなりません。フォームを設ける場合は、送信先と実際の受信まで確認します。
社内の複数業務や資料をAIにつなぎ、制作後の運用も整えたい場合には、AIマーケティング部構築支援で対応範囲を確認できます。LP制作Skillの利用に、支援サービスの契約や制作物の提出は必要ありません。
よくある質問
AIが作った画像を、そのままLPとして公開できますか?
画像を掲載することはできますが、それだけでリンクや申込フォームが動くわけではありません。読みやすさ、操作、更新の方法も含め、Webページとしての実装と確認が必要です。
この制作例と同じLPが、無料Skillで必ず作れますか?
同一の結果は保証していません。制作例は完成物の確認用で、現在の配布版だけで制作した証明ではありません。結果は入力、素材、利用環境によって変わります。
最初から公開まで、全部任せられますか?
制作工程は依頼できますが、公開先やドメイン、フォームの送信先などは別途決める必要があります。どこまで任せるかを伝え、公開前に情報と操作を確認してください。
まずは入力シートを埋め、構成と文章を確認するところから始めてみてください。見た目を整える前に、誰に何を伝え、次に何をしてほしいかがそろっていると、その後の修正も判断しやすくなります。
著者について

山本至人
200社以上の中小企業マーケティングを支援。WHO-WHAT-HOWフレームワークをAIに組み込んだMyMarketerの開発者。株式会社WHAT代表取締役。東京大学松尾研AI経営修了。法政大学法学部卒業。映像制作事業やDtoCアパレルブランドなど複数の新規事業立ち上げにCMOとして携わる。2023年株式会社WHAT設立。外部CMOサービスにて多くの企業のマーケティング支援を実施。東京大学松尾研AI経営修了。
- 株式会社WHAT 代表取締役
- 東京大学松尾研 AI経営寄付講座 修了
- 複数企業の外部CMOとしてマーケティング支援を実施





