AIマーケティング活用事例4選|中小企業でも動画・記事・LPをここまで作れる
社長がスマホで撮った商品説明を、サービス紹介動画に。お客さまからよく聞かれる質問を、検索で見つけてもらう記事に。店舗の写真とメニューを、初めての人が予約を考えられるLPに。
AIを使うと、文章の下書きだけでなく、こうしたマーケティングの制作にも取り組めます。「専任の担当者がいない」「外注する前に形を見たい」「伝えたいことはあるのに制作が進まない」。そんな会社ほど、今ある資料や素材を使って始める余地があります。
この記事では、中小企業の公開事例と、自社で制作した記事・LPの見本を紹介します。細かな操作を覚える前に、まずは自社のどの仕事を、どんな完成物にできるかを見てください。
自社で試す仕事が見つかった方は、中小企業がAIマーケティングを始める手順と5つの依頼文へ。この記事では、まず公開事例と完成見本から、任せたい仕事を探していきます。
中小企業では、すでにこんな仕事にAIを使っている
東京都の支援事業では、顧客像の整理、動画制作、Web集客へのAI活用が紹介されています。最初の3件は第三者の公開事例で、当社の支援実績ではありません。
| 事例 | 取り組んだ仕事 | 確認できる変化 |
|---|---|---|
| ゼロイチサポート | 新規事業の強みと顧客像を整理 | 生成AIも使って顧客像を検討し、訴求と拡販予定を具体化 |
| トータルグループ | YouTubeの制作・運用負担を減らす | GeminiやCapCutなどを紹介し、時短の実感と運用への前向きな変化を報告 |
| 進学教室アシスト | コンテンツ制作とWeb集客をつなぐ | SNS・検索対策・解析を整え、ChatGPTなどの活用も提案。Web経由の問い合わせ・入塾経路を報告 |
| MyMarketerの自社運用 | 既存SEO記事を改善 | 読者の疑問から設計し、原稿・根拠の点検、公開確認までを分けて更新 |
事例1:新規事業の「誰に、何を伝えるか」を形にする
ゼロイチサポート株式会社では、新規事業のマーケティングにどう取り組むかが課題でした。サービスの強みを整理し、生成AIも使って顧客像を検討。そこから訴求コンテンツと拡販スケジュールへ具体化しています。AIに文章を書かせる前の、伝える相手と内容を考える仕事に使った事例です。
事例2:手が回らなかった動画制作に着手する
解体工事を手がける株式会社トータルグループは、YouTubeの編集・投稿に時間がかかり、少人数で続ける体制に悩んでいました。支援ではGeminiやCapCutなどの使い方を紹介。時短を実感し、YouTube運用へ前向きになったと報告されています。
事例3:サイトを作った後の集客も進める
受験サポート 進学教室アシストでは、サイト刷新後の集客と情報発信が課題でした。SNS・検索対策・アクセス解析を整え、制作負担を軽くするためChatGPTなどの活用も提案。Web経由の問い合わせ・入塾という経路ができたと報告されています。
これらは各社の取り組みを知る事例です。売上の増加額やAIだけによる効果が示されていないものもあり、同じツールを入れれば同じ成果が出る、という意味ではありません。
事例4:記事を「書く」から、読者の役に立つ内容へ直す
自社のSEO運用では、AIを原稿作成だけでなく、構成や根拠の見直しにも使っています。例えば「生成AIで効率化したのに成果が出ない理由」は、原因を戦略だけに決めつける説明から、計測・実行・導線・顧客理解を調べ、次に確かめる場所を選べる内容へ改訂しました。
記事ごとに読者の疑問を整理し、原稿や図解を作り、別の読み手が確認してから公開へ進む。一人で抱えがちな制作の仕事を、工程ごとにAIと進める使い方です。この事例で確認できるのは記事の更新・公開表示で、順位や受注への効果とは分けています。
自社では、何を任せられる?
ここからは、自社で使うときの完成形を紹介します。上の企業が、以下と同じモデルや手順を使ったという説明ではありません。
| 今あるもの | AIと制作ツールで形にするもの | こんな場面に |
|---|---|---|
| 社長やスタッフが撮った説明動画 | カット・字幕・図解を加えた紹介動画 | 商品説明、採用、サービスの使い方 |
| 商品資料と、お客さまの質問 | 疑問に答えるSEO記事、図解、関連記事への案内 | 新規顧客への説明、比較検討、問い合わせ前の不安解消 |
| 店舗写真・メニュー・料金 | サービスを伝え、予約・申込へ案内するLP | 初回体験、新商品の案内、キャンペーン |
撮ったままの動画を、見せられるサービス紹介に
「商品について話せる。でも、動画を編集する時間はない」。そんなときは、話した素材を渡し、伝えたい内容に沿って編集を進める使い方ができます。
例えば、長めに撮った説明から要点を選び、間や言い直しを整理する。字幕を入れる。見てほしい操作を拡大する。価格や手順を図で見せる。元の説明を活かして、商品紹介や操作案内の動画へ仕上げる仕事です。
いま注目したいのは、Claude Opus 5.5を使う動画編集
2026年9月22日に公開されたClaude Opus 5.5は、複数の道具を使って仕事を進めるモデルです。動画編集では、Claude Codeと編集ツールを組み合わせ、言葉でカットや字幕、演出の調整を依頼する使い方ができます。Anthropicのモデル案内、ScreenKiteのOpus 5.5編集案内
例えばScreenKiteは、画面録画のカット、字幕、レイアウトの調整をAIから操作し、MP4へ書き出す連携を提供しています。Borumiも、Claudeなどと接続して台本・編集・書き出しを進める機能を案内しています。Borumiの公式更新情報
頼む内容は、編集ソフトの操作名を細かく指定するより、完成させたい動画として伝えると考えやすくなります。
この商品説明を、初めて見る人向けの短い紹介動画にして。使い方が分かる場面を残し、字幕を付けて、最後に詳しい案内へ進める形にしたい。
これは依頼の一例です。素材と編集環境をそろえたうえで、出来上がった動画を見ながら「この説明を短く」「ここは手元を見せたい」と直していきます。Claude単体が動画ファイルを直接出すのではなく、編集ツールやコードを使って仕上げる形です。
写真や図を動かす説明動画も、制作の選択肢に入ります。文字の出し方や場面転換をコードで作るRemotionには、Claude Codeなどで制作するための公式スキルがあります。商品の特徴、サービスの流れ、よくある質問を、動きのある説明へまとめる仕事に使えます。RemotionのAI制作対応
受け取りたいものは、公開先に合った動画ファイルと、後から直せる編集データです。価格や説明が正しいか、カットで意味が変わっていないか、音楽や出演者の利用許可は、公開前に確認します。
お客さまへの説明を、検索で見つけてもらう記事に
中小企業には、すでに記事の材料があります。商談で繰り返し説明すること、問い合わせでよく聞かれること、商品を選ぶときに迷われること。その答えを、まだ自社を知らない人にも伝わる記事へ整理できます。
例えば、店舗向けサービスなら「何を準備すれば始められるか」。構築支援なら「自作と依頼で、費用や負担がどう違うか」。自社が答えられる質問と資料を渡し、見出し、本文、比較表や図解まで形にしていきます。
この問い合わせ内容と商品資料から、初めて検討する人の疑問に答える記事にして。必要な準備、選び方、次の手順が分かるようにしたい。
ChatGPTやClaudeなどは、構成・下書き・資料との照合に使えます。既存記事があれば、検索者が知りたいことに答えているか、不足する説明や実例があるかを調べる仕事も任せられます。AIの文章をそのまま増やすのではなく、自社が持つ説明や実物を、読者に伝わる形へ変える使い方です。
前述の記事改善例では、「成果が出ない」理由を一つに決めつけず、調べる場所と次の判断を示しました。記事の完成形は公開本文で確認できます。
記事を出した後には、実績から次の改善を考える仕事もあります。SEOレポートをAIで試した実例では、架空データを使い、AIの出力に必要な根拠があるかを点検しています。

この見本は、分析の実出力を点検した記録です。記事制作の実績や、問い合わせが増えた証拠とは別ですが、AIを「書いたら終わり」にせず、確認と改善へ使うイメージが分かります。
完成物は、記事の原稿だけでなく、図解、根拠、関連記事やサービスへの案内まで。商品の事実を知る担当者が確認し、公開後は検索表示・クリック・問い合わせを分けて見ていきます。
写真とメニューから、予約を考えてもらうLPに
「サービスには自信がある。でも、Webでうまく伝えられない」。AIを使ったLP制作は、そんな会社の説明を形にする使い方です。
商品やメニュー、料金、写真、初めての人が気にすること、申込先を渡します。どの順で何を伝えるかを考え、コピーと画像を整え、実際に見られるページへ進めます。ChatGPTやClaudeで内容を整理し、CodexやClaude Codeなどでページを実装する形が選べます。
パーソナルジムなら、通う理由と体験予約を一つのページに
架空ジムの自主制作例「YORIKI」では、「日常を楽しむための体づくり」を冒頭で伝え、体験へ案内しています。鍛えることそのものより、通った先の生活を言葉と写真で見せる設計です。

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パーソナルジムのLP、AIでここまで作れる|2つのデザインを公開
記事を読むサロンなら、雰囲気・メニュー・初回価格をまとめて伝える
架空サロンの自主制作例「NAGI」では、個室の雰囲気と初回メニューを見せ、価格と来店の案内をまとめています。初めてのお客さまが知りたい内容を、店側の説明とデザインに落とし込んだ見本です。

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エステサロンのLPはAIでどこまで作れる?デザインと作り方を公開
記事を読むこの2件は完成したデザインを見せる作例で、実店舗の予約増加を示すものではありません。同じように、商品資料をもとに「何を伝え、どう申し込んでもらうか」を具体化する仕事にAIを使えます。
この写真とメニューから、初めてのお客さま向けの予約LPを作りたい。内容と価格が分かり、来店の不安を解消して、予約先へ進めるページにして。
制作ではスマホ表示、価格・条件、ボタンの行き先、フォームの受信まで確認します。受け取りたいものは、公開できる内容に整えたページと、後から編集できる原稿・画像・ページデータです。
「ウチなら何ができる?」から始めてください
AIを使うために、最初から専門用語や細かな指示を覚える必要はありません。まず伝えたいのは、誰に何を届けたいか、今どこで手が止まっているかです。
撮った動画はあるのに編集できない。商品について話せるのに記事にできない。メニューと写真はあるのに予約ページが作れない。そんな仕事を、完成させたいものとして相談するところから始めましょう。
MyMarketerでは、自社の商品や顧客を踏まえて、マーケティングの仕事をどう進めるか相談できます。「自社なら何を任せられる?」を、無料登録して聞いてみてください。
ここで紹介した動画・記事・LP制作は、外部AIや制作ツールも組み合わせる使い方です。無料登録だけで全制作が無料・自動実行されるという案内ではありません。使う機能、利用料、公開する範囲を確認して進めます。
モデル・ツール情報の確認日:2026年10月14日。
著者について

山本至人
200社以上の中小企業マーケティングを支援。WHO-WHAT-HOWフレームワークをAIに組み込んだMyMarketerの開発者。株式会社WHAT代表取締役。東京大学松尾研AI経営修了。法政大学法学部卒業。映像制作事業やDtoCアパレルブランドなど複数の新規事業立ち上げにCMOとして携わる。2023年株式会社WHAT設立。外部CMOサービスにて多くの企業のマーケティング支援を実施。東京大学松尾研AI経営修了。
- 株式会社WHAT 代表取締役
- 東京大学松尾研 AI経営寄付講座 修了
- 複数企業の外部CMOとしてマーケティング支援を実施


